センター長からのメッセージ
当センターは、一般の救急医療機関では対応できない重篤な救急患者さんに対して、各専門診療科の医師と連携し高度な医療を総合的に提供します。平成27年9月には先進急性期医療学分野が新設され、3名の教授が着任しました。教育機関として、多様な救急疾患に対応できる医療人を育成することにもさらに力を注いでいきたいと考えております。今後も市民の皆様に24時間365日の安心を提供し続けられるよう努めて参ります。
センターの特色
当院では、平成23年に救命救急センターが設立されました。生命に関わる重症(三次救急)患者さんを中心に、救急搬送されるすべての患者さんの受け入れと初期診療を行っています。この度、平成27年9月に、救命救急センターの初期診療を専門とする救急科が新設されました。重症から軽症まで様々な患者さんが搬送される救命救急センターにおいて、重症度と緊急度を見極め、重症患者さんを確実に救命するとともに、より多くの救急患者さんを受入れる体制を整えています。
当院の救命救急センターでは、救急科が初期診療(診断と初期治療)を行った後、適切な科へ診療を引き継ぎます。当院では24時間365日、全科が救急対応を行っており、必要な専門治療へ速やかに移行することが可能です。一方で、患者さんの状態や社会的背景により、大学病院以外での治療が適切と判断された場合には、地域の連携病院へ診療を引き継ぐこともあります。名市大の救命救急センターではすべての救急患者さんの受け入れを行いますが、大学病院のみで治療を完結することにこだわらず、地域の病院と連携して、より良い医療を提供するように心がけています。また、大学病院の救命救急センターとして、地域の診療所・病院で対応が困難な患者さんを積極的に引き受け、各科が連携して高度な先進医療を提供・開発することも目指しています。
このように診療科の枠と病院の枠を超えた柔軟な救急医療を実践することにより、広い視野に立った新しい時代の救急医・医療スタッフを育成して、地域の救急医療への貢献を目指すところが当院の救命救急センターです。